機関誌「BELCA NEWS」

最新号のご案内

当協会では、建築物のロングライフ化に関する情報の交流の場として、会員や関係団体等に向けて 機関誌「BELCA NEWS」を発行しています。

BELCA NEWS 2024年7月号(No.188)
特集「外壁調査の最新技術」

 今後の人口減少、少子高齢化により、労働人口の減少が予測され知識・技術を有する点検技術者の不足を招くことが危惧されています。点検技術者の減少に関係なく建物の老朽化は進行していくため、限られたコストや技術者で効率的に最適な維持管理が求められ、建物の状態を把握する点検・調査データの品質向上および定量化は重要な課題といえます。


2022 年4 月の建築基準法第12 条の告示改正により、「赤外線装置によるタイル、モルタル等の外壁調査の方法」が明確化され、また、2022 年3 月国土交通省から「赤外線調査(無人航空機による赤外線調査を含む)による外壁調査ガイドライン」が発行されました。さらに、2022 年12 月5 日の改正航空法の施行により有人地帯での補助者なしでの目視外飛行(レベル4)が可能になるなど、外壁調査においてドローン活用には大きな期待が寄せられています。


さらには、AI の導入やDX 化により、作業効率や調査の正確性を向上させることが可能となってきており、今後もそれらの技術のより一層の普及が期待されています。そこで、本号では外壁調査において、ドローンをはじめとした最新技術のさらなる普及が見込まれることから、現在の方策や最新技術の紹介、今後の展望についてまとめましたので、今後の外壁調査における一助となれば幸いで
す。

※目次はクリックすると拡大できます

次号予告

BELCA NEWS 2024年10月号(No.189) ※10月下旬発行予定
特集「建築設備の運用を最適化する」

2050年のカーボンニュートラルの実現に向けて、建物の環境負荷低減方策は多岐にわたり取り組まれています。設計・施工段階における取組みはもとより、竣工後の長期にわたる建物使用時においても温室効果ガス排出量やエネルギー使用量の割合は大きいことから、建物の維持保全ではその削減対策の確立が求められています。

例えば、一般的なオフィスビルのエネルギー使用量の約半分は空調設備が占めると言われているように、今後の環境負荷低減を実現していくためには、建築設備の高効率化はもちろん、そのうえで設備の運用を最適化していくことが重要になります。

建築設備の運用を最適化していくためには、まずは運用実態の適切な把握、そして実態をふまえた対応策の検討が求められます。近年ではAIの導入により効率的に分析・検証することが可能になっており、それに加え、コミッショニング(性能検証)等を継続的に行うことで、設備の運用方法を検討・改善していく取組みがすすめられています。

そこで、本号では空調、電気、熱源等の建築設備を最適化するための技術や取り組みについて特集しました。建物運用時のエネルギー管理において参考になれば幸いです。

※内容は予告なく変更となる場合があります。

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