大成建設関西支店ビル グリーンビルリニューアル│第35回BELCA賞

建築物概要 ―Outline of Architecture―
| 表 彰 部 門 | ベストリフォーム部門 |
| 建物所有者 | 大成建設㈱ |
| 改修設計者 | 大成建設㈱ |
| 改修施工者 | 大成建設㈱(総合建設) ㈱きんでん(電気) 大成設備㈱(空調・衛生) |
| 竣 工 年 | 1992年 |
| 改 修 年 | 2023年 |
| 改修前用途 | 事務所 |
| 改修後用途 | 事務所 |
| 所 在 地 | 大阪府大阪市中央区南船場1-14-10 大成建設関西支店ビル |



表彰建築物ならではの取り組み ―Building-specific Initiatives―
「大成建設関西支店ビル グリーンリニューアル」において、設計・計画・維持管理等の各段階で実施されている、特筆すべき工夫や取り組みを紹介します。
事務所
1990年代
RC造
ZEB oriented
省エネ
ソリューション
断熱・遮熱
ホールライフカーボン
減築
ウェルネス

※PDFより抜粋
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選考評 ―Selection Commentary―
本プロジェクトは、不動産資産として減価償却期間を終えた中規模オフィスビルの有効活用として見事なソリューションの提案である。大多数の同様なケースでは、建替えによって、抜本的な機能更新を図り、不動産価値を向上させることとなるが、今回は、ホールライフカーボンニュートラルの観点から、リニューアルZEBにフォーカスした既存改修を選択している。単なる省エネ、創エネ技術の積み上げではなく、建築的にも、視線制御、外壁緑化、日射制御および発電が一体となった外装改修、間接照明一体型の輻射天井パネル、半屋外緑化バルコニー、等様々な環境性能と快適性向上の機能をインテグレートし、環境性能および空間性能向上を図り、リノベーションにより、大幅な建物価値向上を実現している。
建設業界の課題である既存ストックの省エネルギー化に向け、中規模オフィスのZEB化改修ロールモデルとすべく、延床面積 約13,700m²の自社ビルにて執務しながらの大規模ZEB化改修を実施し「ZEB Ready(BEI=0.37)」を達成した。緑化ルーバーや多機能外装による断熱・遮熱等のパッシブ性能強化、高効率機器と太陽光発電によるアクティブ性能向上、AI空調制御や蓄電池活用によるエネルギー管理システムの構築、またペリメータ部を減築して半屋外テラスを創出により、省エネだけでなくコミュニケーション活性化によるワークスペースとしての価値向上も実現した。
建設会社の自社施設の改修ということで、今後の顧客への提案を想定し、既存施設への展開が容易になるよう、それぞれの要素技術が、改修時の実現容易性を念頭において、施工性への検討も十分になされた上で、設計されている点は、今後のリニューアルZEB化の推進においても大きな礎となっている。

