建築・設備総合管理士 資格取得のメリット、活用事例等


  • 少子・高齢化により人口減少が進む中で、自らの専門性や技術を資格という形で客観的に評価され提示できることは、競合者に対して有利に働く他、後進の技術者に知見を伝えることなどにより所属企業だけでなく、広く社会への貢献にもつながります。
  • 次世代の技術者の教育・指導の際に、資格というかたちで経験・専門性を簡単に証明することができ、様々なことについて根拠をもって教えることができます。また、専門家として独立開業等する場合にも建物の総合的な管理や長期修繕計画の作成等の業務を行えるコンサルタント等として専門性をアピールできます。
  • 資格取得後も更新講習があり、最新の法令改正や技術の状況等を得ることができます。また、継続的な知識・技術の習得に務めていることの証明になります。
  • 公共施設の管理等業務の入札時に「建築・設備総合管理士」等が要件とされている場合があります。また、民間建築物の診断・改修等業務において発注者から「建築・設備総合管理士」が指定されることもあります。
「建築・設備総合管理士」の配置が要件とされた入札事例

X市(政令指定都市)都市局市街地整備部 市営住宅 排水設備配管等診断業務に係る一般競争入札(業務委託仕様書より抜粋)

・有資格者の配置
受託者は、業務の遂行にあたり⑴、⑵の資格を有する者(以下、「有資格者」という。)を配置し従事させること。なお、⑴については直接雇用契約関係にある者の中から配置すること。
建築・設備総合管理士(公益社団法人 ロングライフビル推進協会)または建築設備診断技術者(公益社団法人 ロングライフビル推進協会)の資格を有する者
⑵ エックス線作業主任者の資格を有する者

Y県Z建築物 配管劣化調査委託に係る入札 (特記仕様書より抜粋)

・作業責任者等
本調査に従事する者のうち、建築・設備総合管理士(公益社団法人 ロングライフビル推進協会)又は建築設備診断技術者(公益社団法人 ロングライフビル推進協会)の資格を有する者を配置する。
なお、作業に従事する者のうち、エックス線作業主任者の資格を有する者を配置する。

  • 建築物の長期修繕計画等の作成業務:建物の維持管理にかかわり経験を得ることで実態に即した長期修繕計画の作成に資することができます。
  • 建築・設計プロジェクトへの参画:新しい建物や改修プロジェクトにおいて、建物の所有者や管理会社に対して、施設の維持管理を考慮したアドバイスを提供することができます。また、運用面を考慮した効率的なシステムの導入等に資することができます。特に、改修プロジェクトにおいては、改修時点での建築物の状態に対して建築基準法等の法令の適合性や改修時点の社会的な要求性能等を考慮した設備機器の導入等、専門性が活かされます。
  • 施設の災害対策・安全性評価:日本は地震が多い国ですが、近年建物については耐震性を高めることだけでなく、被災後の施設の継続利用・事業継続についても注目されております。被災後の事業の継続性については、躯体の耐震性だけでなく各種部位・部材、設備についての耐震性が求められるほか、日頃からの点検等による、状態の把握が必要です。火災等の事故だけでなく地震等災害へ施設がどれだけ耐えられるか、運用できる状態にあるかを点検・診断結果等をもとに総合的に把握し、建物利用者の安全性だけでなく企業のBCP等策定にも資することができます。

*その他、資格を取得した方からの声をこちらでご覧いただけます。

●建築・設備総合管理士の概要については「こちら」をご覧ください。
●令和7年度の受講については「こちら」をご覧ください。


本ページの問合せ先:公益社団法人ロングライフビル推進協会 資格推進部

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