建築物の省エネ等技術-ZEB化にかかる取組みの事例-

第8回　BELCA会員の新技術・新事業等の説明会

「建築物の省エネ等技術～ZEB化にかかる取組みの事例～」

を開催いたしました。

近年、様々な分野で環境負荷抑制の取り組みが求められ、ビル事業者においても省エネの促進だけでなく創エネについても求められています。国においては、エネルギー基本計画（2014年4月閣議決定）にて｢建築物については、2020年までに新築公共建築物等で、2030年までに新築建築物の平均でZEB（Zero Energy Building）を実現することを目指す｣とする政策目標が設定されました。

このような背景から、ビルの省エネ化・創エネ化は、建物が長期にわたって利用されるためにより重要な条件となるかと思われますが、その実現のためには設備機器の高効率化や断熱性能の向上、自然エネルギー活用などの様々の技術を複合して行う必要があります。

今般、BELCAでは、建築物の省エネ技術やZEB化をテーマとして、以下の協会会員の取り組みを紹介する説明会を開催いたしました。

当日は、多くの方にご参加いただき、盛況のうちに終わりました。

１．開催概要

開催日時：平成30年3月28日（水）15：00～17：00

会　　場：BELCA会議室（東京都港区浜松町2-1-13 芝エクセレントビル4階）

参加者：38名

２．各技術の説明内容等

「グランダ世田谷上町」における地下ピットを利用した外気負荷低減技術等

説明者

西松建設株式会社　建築事業本部建築設計部担当部長　　森田直弘　　　　

概要等

西松建設(株)では、老人ホーム「グランダ世田谷上町」に導入した地中熱を利用して外気負荷を削減する技術の効果について、１年以上の実証データを通じて空調負荷の一部となる外気負荷が約70％削減できることを確認しました。他にも当該建物には「太陽熱給湯システム」、「エネルギー消費量計測システム」が活用されており、今後、ＺＥＢの実現に必要な設計技術のとして活用しております。

当日は、実証試験において培ってきた外気負荷の低減効果と適用範囲、当該技術の費用対効果を見極めたうえでの他建物への展開例について詳細にご説明いただきました。

当日のプレゼン資料-抜粋-

当日の様子

問合先

西松建設株式会社のHP内の「お問い合わせフォーム（技術お問い合わせ）」よりお願いいたします。　

関連
情報

建築物のCO₂排出量の削減とZEBの実現に向けた技術を実際の建物で検証開始－環境技術実証棟が竣工－：http://www.toda.co.jp/news/2017/20170627.html

「技術研究所管理研究棟」のZEB化改修

説明者

東急建設株式会社　建築本部設備設計部部長　　　梅津史朗

概要等

　東急建設(株)では、「ZEB」のモデル事業として既存の技術研究所管理研究棟のZEB改修に取り組んでおります。段階的な改修を進めており、2016年度には建物外皮の断熱・遮熱性能の強化や照明のLED化の他、壁面太陽光発電の設置を行い、2017年度には再生可能エネルギーを利用する自立型水素エネルギー供給システムを導入し、これらの建物の電力や熱の需要に合わせた再生可能エネルギーの有効利用技術について検証を行っており、今後のZEB改修の提案に活用してまいります。
　当日は、施設概要および技術研究所管理研究棟に改修工事で導入した省エネ等技術の概要・改修後のエネルギー消費量削減効果についてご説明いただきました。

当日のプレゼン資料-抜粋-

当日の様子

問合先

東急建設株式会社　管理本部経営企画部　TEL：03-5466-5008