BELCA資格者の活用に関するアンケート調査結果の概要

                                 BELCA
事務局

  当協会の登録資格者制度であります建築・設備総合管理技術者、建築仕上診断技術者及び建築設備診断技術者(以降、BELCA資格者と表示)について、地方公共団体が管理している建物及び民間建物に対する建築指導を行っている特定行政庁での活用状況を調査するため、平成256月、住宅・営繕・管財・教育施設部門及び特定行政庁にご協力戴き、第4回アンケート調査を実施しました

T.発注者(住宅・営繕・管財・教育施設)へのアンケート結果について
(回答数:113件(送付数:436件))

1.発注の状況
 担当機関の約3割が、維持保全計画に関する業務を発注されていました。同様に約4割が、劣化診断などの建築物の診断業務を発注されていました。なお、診断は建物全般に関する診断が5割以上を占めていました。

(1)維持保全計画に関する業務
 担当機関の約3割が維持管理計画に関する業務の発注をされていました。

発注

住宅

営繕

管財

教育

合計

ある

12

10

9

4

35

ない

27

27

14

10

78

合計

39

37

23

14

113


(2)診断に関する業務
 
担当機関の約4割が、診断に関する業務を発注されていました。

発注

住宅

営繕

管財

教育

合計

ある

11

15

10

40

ない

23

16

12

8

59

無回答

5

6

1

2

14

合計

39

37

23

14

113


(3)診断区分
 診断区分では、全般が最も多く、次いで建築仕上診断でした。

診断区分

住宅

営繕

管財

教育

合計

全般

5

11

4

2

22

建築仕上

6

4

2

2

14

建築設備

0

0

2

0

2

その他

0

0

2

0

2

合計

11

15

10

4

40


2.発注見込み
 担当部門の2割が、維持保全計画の発注を計画されていました。
 また、担当部門の約3割が、診断に関する業務の発注を計画されていました。
 診断区分では、全般が半数を占め、次いで建築仕上診断でした。
(1)維持保全計画に関する業務
 担当部門の約2割が、維持保全計画の発注を計画されていました。

発注見込み

住宅

営繕

管財

教育

合計

ある

7

9

3

2

21

ない

30

28

17

9

84

その他

2

0

2

2

6

無回答

0

0

1

1

2

合計

39

37

23

14

113


(2)診断計画と区分
 担当機関の約3割が、診断に関する業務の発注を計画されていました。診断区分では、全般が半数を占め、次いで建築仕上診断でした。
          発注計画

発注見込み

住宅

営繕

管財

教育

合計

ある

10

26

ない

27

20

15

6

68

無回答

4

7

4

4

19

合計

39

37

23

14

113

          診断区分

診断区分

住宅

営繕

管財

教育

合計

全般

5

13

建築仕上

4

2

1

建築設備

0

0

0

その他

0

0

合計

10

4

26


3.BELCA資格者の活用
 「維持保全計画に関する業務を発注したことがある」または「診断業務を発注したことがある」場合について、BELCA資格者の活用状況をお伺いしたところ、既に3割の部門がBELCA資格者を活用し、また、 2割の部門が今後、活用を検討する、とされていました。

活用区分

住宅

営繕

管財

教育

合計

配置を要件とした

2

2

4

0

8

在籍を要件とした

0

2

0

0

1

今後、要件を検討

1

2

4

3

1

検討の予定はなし

9

11

4

7

1

合計

12

7

12

10

59



U.特定行政庁担当へのアンケート結果について
  
  (回答数:33件(送付数:132件))
1.問合せの状況
 建築物の維持保全計画の策定や診断に関する問い合わせがあるとしたところでは、前回調査と比較して(この2年程度では)あまり変わらない状況でした。

問合せ

維持保全計画の策定

診断

増えている

2

4

あまり変らない

7

10

減りつつある

1

1

ない

22

18

その他

1

0

合計

33

33

2. 問合せの多い建築物の用途等
 維持保全計画の策定や診断に関する問合せの多い建築物の用途は、オフィスビルと集合住宅でした。診断項目では、建築仕上に関する項目の外壁や屋上防水に関する問い合わせが多数を占めていました。

(1)維持保全計画の策定
維持保全計画の策定に関する問合せの多い建築物用途は、オフィスビルと集合住宅でした。

問合せ

一番多い

次に多い

オフィスビル

2

物販施設

宿泊施設

1

1

娯楽・遊興施設

1

集合住宅

その他


(2)診断
 診断に関する問合せの多い建築物の用途は、集合住宅、オフィスビルでした。問合せの多い診断項目は、建築仕上に関する項目の外壁や屋上防水でした。
        問合せのあった建築物の用途

問合せ

一番多い

次に多い

オフィスビル

2

物販施設

宿泊施設

1

娯楽・遊興施設

集合住宅

その他


              診断項目

診断項目

一番多い

次に多い

外壁

13

0

屋上防水

0

3

給排水設備

0

0

空調設備

0

1

電気設備

0

0

昇降機設備

1

3


3. BELCA資格者の活用について
 回答戴いた担当機関の9割は、建物所有者・管理者が、維持保全計画の策定や診断にBELCA資格者の活用を望んでいました。

BELCA資格者名

活用の要否

回答数

建築・設備総合管理技術者

望ましい

25

不要

4

未回答

4

建築仕上診断技術者

望ましい

27

不要

3

未回答

3

建築設備診断技術者

望ましい

25

不要

4

未回答

4

*3資格者とも不要とする回答:3件、建築・設備総合管理 技術者及び建築設備診断技術者を不要する回答:1件

4. 維持保全計画の策定や診断の重要性の指導について
 維持保全計画を策定することの重要性や診断(劣化診断、機能診断等)を実施することの重要性に関する指導や広報活動は、さまざまな機会を活用して実施されていました。

実施項目

維持保全計画の策定

診断

パンフレットを作成

1

1

セミナーなどを開催

0

1

ホームページに記述

2

3

査察等の際に直接指導

8

11

問合わせ指導

15

15

その他

0

2

指導や広報はしていない

9

17